どんな意見も大切に:サステナビリティ・ゴールに社員の声を反映

すべての人に関わる問題であれば、その解決にはすべての人に参加してもらうのが一番です。2025 年に向けたサステナビリティに関する戦略を定義するにあたってケルヒャーでは「サステナビリティを語る朝食会 2020+」が開催され、ブラジル、中国、ドイツの社員が大きな役割を果たしました。

どんな意見も大切に:サステナビリティ目標に社員の声を反映

ブラジル、中国、ドイツでワークショップを開催

サステナビリティは私たちの時代の大きなテーマです。ケルヒャーの社員にとってもこのテーマは、毎日の業務において大きな役割を果たしているばかりではなく、プライベートにおいても焦点になっています。友人や家族と意見を交わすこともあれば、自らの行動を問い直すこともあります。ケルヒャーは新しいサステナビリティ・ゴールを策定するにあたって、この問題に関心をもつ社員の声を聞き、会社の将来の活動領域の定義に彼らのアイデアや価値観を直接取り入れようと考えました。

2019 年、新しいサステナビリティ・ゴールの構想段階において、ケルヒャーの 3 つの重要な生産拠点であるブラジルのヴィニェード、中国の常熟、ドイツのヴィネンデンでワークショップが開催されました。合計 130 名の社員が「サステナビリティを語る朝食会 2020+」と題するイベントに参加しました。先陣を切ったのはドイツで、75 名が参加しました。

3 ヵ国のワークショップではあらゆる専門分野にわたって社員の参加を募り、合わせて 400 件を超える意見が集まりました。あらゆる拠点から寄せられた意見の中で最も重要とされたテーマのひとつが、製品と生産に持続可能な材料を使用することでした。

サステナビリティを語る朝食会 2020+ への招待

気候に優しい生産、持続可能な製品、さまざまな社会的なテーマが焦点

社員たちが問題としたのは、製品で使用する材料の組成そのものだけではありません。完成した製品に含まれる材料の寿命や、製品と包装に使用する原材料の削減も取り上げられました。こうした要求は2025 年に向けて定義されたサステナビリティ・ゴールに反映されています。特に包装を最適化し、ケルヒャー製品における再生プラスチックの割合を高めるという目標は、こうした要求を受けたものです。

持続可能なサプライチェーンを求める声は「ソーシャル・ヒーロー」の取り組みで考慮されています。この取り組みの一環として将来、価値の維持をテーマとして世界中で社会活動を展開するという目標も掲げられました。これには世界自然基金(Global Nature Fund)などの国際的組織との大規模な共同事業のほか、個別団体への資金提供も想定されています。教育活動や地域活動に尽力したいという要望もワークショップにおいて社員たちが特に力を込めて主張していた点です。

 

サステナビリティ目標2025

社員によるワークショップの成果のほか、米国、ドイツ、フランス、ブラジル、日本で実施された顧客に対するサンプル調査の結果も新しいサステナビリティ・ゴールの定義に取り入れられました。さらに国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)も新しい戦略の方向性を規定しています。こうしてケルヒャーのサステナビリティ・ゴールは、「ゼロ・エミッション」、「リデュース・リユース・リサイクル」、そして「ソーシャル・ヒーロー」の 3 つの取り組みにまとめられました。

ヴィニェード(ブラジル)で開催されたケルヒャーの「サステナビリティを語る朝食会 2020+」

ヴィニェード(ブラジル)

常熟(中国)で開催されたケルヒャーの「サステナビリティを語る朝食会 2020+」

常熟(中国)

ヴィネンデン(ドイツ)で開催されたケルヒャーの「サステナビリティを語る朝食会 2020+」

ヴィネンデン(ドイツ)

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