今年も年末がやってきました。年末の悩みのタネと言えば、「大掃除」ではありませんか?
「大掃除って結局どうしたらいいのかよく分からない」
そんな方に、おすすめの大掃除特集です。今年はポイントを押さえた大掃除をしてみませんか?

来年の神様を迎える大掃除
来年の神様を迎える大掃除

12月13日に行われる「煤払い」は神棚や家屋を綺麗にして新年の年神様をお迎えする準備をするという日本の伝統行事です。「大掃除」の由来になっていると言われています。
本来、掃除は汚れが緩む春~夏の方が適しています。寒くて埃も立つ今の季節に大掃除をしなくても・・と思いますが、大掃除の持つ意味を考えると気持ちよく綺麗な家で新年を迎えるためにも是非やっておきたいですね。

大掃除を始める前に
大掃除を始める前に

大掃除は高い場所や洗剤を多く使う作業が増えます。作業に入る前はマスクやビニール手袋で養生し、足場の安全確保などをしっかりして取り組みましょう。また、一人では大変な作業もあるので是非家族に声かけをして協力してもらいましょう。

おすすめの大掃除箇所8選

おすすめの大掃除箇所8選

大掃除におすすめの掃除場所を8か所選んでみました。一度にやろうとすると大変なので、ひと月かけて1週間に1~2ヶ所ずつやる、ピックアップした場所だけやってみる、など無理のないペースですすめると負担が軽くなります。
一年に一度、家族を守ってくれた「家」に感謝をする気持ちで実践してみてください。

カーテン

カーテンから出る埃は室内の埃汚れの原因になります。また窓の開閉時に外気から入ってくる塵や花粉などの汚れも知らない間に沢山付着しています。
ぜひ、大掃除のタイミングで丸洗いできる素材のものは洗っておきましょう。

STEP1
STEP1
カーテンのフックを外し大物洗い用のネットに入れて洗います(洗濯機の機種によってはネットに入れない方が良いものもあります)。
生地が泳ぐくらいのたっぷりの水量で、デリケート素材用の洗濯洗剤(おしゃれ着洗い用等)をしっかり泡立て「ドライ洗いコース」で洗います。すすぎは30秒~1分程度に設定します。
STEP2
STEP2
カーテンを洗っている間に、フックは泡立てた石鹸水の中に漬けておきましょう。
汚れがゆるんできたらブラシ等で洗っておきます。
STEP3
STEP3
カーテンを外したら窓周りの掃除のチャンス!カーテンレールやハンドル等窓周りを拭き掃除しましょう。
凹凸のある細かい場所なので掃除手袋が便利です。埃汚れが酷い場合は指先にエタノールを含ませて拭きます。ビニール手袋を下に着けておくと手荒れを防げます。
STEP4
STEP4
カーテンが洗いあがったらフックを洗装着し窓にかけたら終了です。
カーテンは完全に乾いた状態でない方が、カーテンの重さで自然とシワが伸びて綺麗なドレープがよみがえります。

カーテンを洗う日は晴天より湿度のある曇の天気の方が向いています。洗濯シワを伸ばしながら時間をかけてゆっくりと乾いていくので仕上がりが綺麗です。
※カーテン素材が洗濯可能なものに限ります。洗えないものはドライクリーニング等専門店へ。

窓・網戸

曇った窓では外の景色がよく見えず、気持ちも暗くなってしまいますね。
空気が澄んで空も綺麗な今の季節、気分よく新年の空を見上げるためにもピカピカの窓にしておきましょう。

STEP1
STEP1
外側網戸から掃除をします。 古スポンジ(固い面ではなく柔らかい面)にバケツの水を多めに含ませながら上下左右に拭いて大まかな汚れを落とします。 酷く汚れている場合は、バケツの水が綺麗になるまで取り替えながら何度か繰り返します。
STEP2
STEP2
おおまかな汚れがとれたら、柔らかいクロスで水気をとるように上下左右に仕上げ拭きをします。室内側からも仕上げ拭きをします。
STEP3
STEP3
次に室内の窓を拭きます。
気になる汚れがある場所はあらかじめ消毒エタノールを含ませたクロスで拭き掃除します。
少し斜め目線から見ると汚れを見つけやすいです。
STEP4
STEP4
水を多めに含ませたクロスで窓を拭きます。上から下に向かって拭き全体的に水滴がついている状態にします。
STEP5
STEP5
スキージーを使って水気を切ります。
「横→横→横→最後に上から下に縦」の順番です。スキージーについた水気をクロスで拭きながらかけると綺麗に仕上がります。
最後に窓枠や拭き残りの水滴をクロスで拭き取ります。
STEP6
STEP6
外側の窓は網戸と同じように水を多めに含ませたスポンジで洗うように拭いてから、スキージーで水気を切って仕上げます。
(砂汚れなどが残った状態でスキージーをかけると、傷がつく可能性があるので十分にスポンジで洗います)。
STEP7
STEP7
窓枠やサッシの溝は、ペンキ用の平ハケ(100円ショップ)を水で濡らしながら拭きます。
毛先にからまった汚れをバケツの中で振って落としながら拭くときれいに仕上がります。
最後に、足元に垂れている水分を古スポンジで吸い取るように拭きとって終了です。

窓掃除は湿度のある曇の日がおすすめです。
汚れが湿度で緩んで落ちやすく、窓も傷つけにくいからです。
カーテン洗いとセットして掃除すると楽です。

ケルヒャーの窓用バキュームクリーナーを使った簡単窓そうじもチェック!

クローゼット

衣類から出る埃でクローゼット内は思っている以上に汚れています。
埃が溜まればその分、カビや虫が発生するリスクも高まります。
大掃除のタイミングで一年分の埃を掃き出して洋服もリフレッシュしましょう!

STEP1
STEP1
クローゼット内部の衣類を全部外に出します。
埃が立つ作業なのでマスクを忘れずに。
掃除機などで、底面の四角を中心に掃除機をざっとかけます。
STEP3
STEP2
フローリング用ドライシートを利用して内部を丁寧に拭き掃除します。
天井→壁→ドアの裏側→床面 の順番です。
カビや気になる汚れを見つけたら消毒エタノールで拭き取り除去しておきましょう。
STEP4
STEP3
ポールやハンガー等小物を拭きながら服を戻して終了です。細かい場所なので掃除手袋で拭くと便利です。

ポイントクローゼット内部が広くて手が届かない場合は、ミニサイズのフローリングモップを利用すると便利です。 ヘッドサイズが通常のものと半分で軽いので高所の拭き掃除に便利です。

【文章・写真提供】おそうじペコ さん(掃除研究家)
  • ・ハウスキーピングコーディネーター2級、掃除能力検定士5級
  • ・著書「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分そうじ」「おそうじやる気スイッチ」等