シュパイアー大聖堂の地下室の床を洗浄
ケルヒャーは、文化支援活動の一環として、シュパイアー大聖堂の地下室の床を洗浄しました。
毎年100万人の観光客が訪れるシュパイアー大聖堂には、多くの汚れが持ち込まれます。
ケルヒャーは文化支援活動の一環として、大聖堂の建設当局と協力し、大聖堂の床を徹底的に清掃しました。
最初のステップとして、ユネスコ世界遺産に登録されている地下室の歴史的な砂岩の床を、全面的に無料で洗浄しました。
観光客による汚れに加えて、ろうそくの蝋と煤が床面に暗い曇りを生じさせていました。
これらを除去するために、床の石板(何世紀も前のものもある)に最新の技術が使用されました。ケルヒャーのスペシャリスト達は、温水高圧洗浄機とサーフェスクリーナーを組み合わせて使用し、約80°Cの温水をわずか1~2バールの弱い圧力の洗浄で、地下室の600平方メートルの砂岩の床の細孔から汚れを除去しました。
結果は明らかで、洗浄された砂岩の床は著しく明るくなり、石の構造が再び認識できるようになりました。洗浄によって汚れた水はすぐにバキュームクリーナーで吸い取り、排水されました。これにより、水と蒸気を拡散させることなく、非常に的確な作業を行うことができました。
この仕上がりは、主に水の温度とその洗浄力によって達成されました。床の歴史的な材質に配慮したため、圧力は補助的な役割となりました。
シュパイアー大聖堂とは
約1000年前に建てられたシュパイアー大聖堂は、現在、世界最大のロマネスク様式の教会です。ロマネスク建築の原型と考えられているこの大聖堂は、1981年にユネスコ世界遺産に登録されました。
聖歌隊席と翼廊全体の下に広がる地下室は、この種のものとしては最大で、大聖堂の建設初期の段階にまでさかのぼります。地下教会としては珍しく、天井の高さは約7メートルにもなります。
洗浄作業が行われた床は、1961年までは様々なサイズと色の長方形の砂岩でできた床材で構成されており、1689年以降の修復に起因するとされる組積造で敷かれていました。1962年には、大聖堂の大規模な修復の一環として、地下室でも対策が取られ、その結果、古い砂岩の床材と新しい砂岩の床材の両方が持ち込まれました。そのため今日では、地下室には非常に様々な形や色の床材が見られます。
【概要】
国:ドイツ
場所:シュパイアー
汚れの種類:チューインガム、路上の土、靴の摩耗、すす、ろうそくのワックス
洗浄技術:サーフェスクリーナー、温水高圧洗浄機
実施時期:2023年10月