壮大なアートプロジェクト
フランスのジュラにあるダムの壁に、アーティストのクラウス・ドーヴェンがケルヒャーとエネルギー会社EDF(フランス電力公社)と協力して、大規模な絵を描きました。ヴグランダムの110×430メートルの表面に、いわゆる「リバース・グラフィティ」が描かれました。このアート作品は、洗浄された表面と洗浄されていない表面のコントラストによって、つまり、汚れを意図的に除去することによって絵が描かれます。モチーフは、森の風景のシルエットです。
作品が生まれた経緯
ヴグランダムのアートワークは、クラウス・ドーヴェンとケルヒャーによる5回目の共同プロジェクトであり、同時に、これまでで最大のリバース・グラフィティでもあります。
ダムに絵を描くために、ロープテクニシャンがダムの天端からロープで懸垂下降し、生物由来の粘土で作られた2,500個以上のポイントマーキングを汚れた面に貼り付けました。測量士の協力を得て、レーザー技術を使用して地上から壁の適切な場所に印を付けました。すべてのポイントマーキングを貼り付けた後、ロープテクニシャンは高圧洗浄機を使用して、「数字で描く」の要領で、コケ、地衣類、菌類の繁殖からなる汚れの中からモチーフを描き出しました。
作業中は、持続可能なアプローチに特に重点が置かれました。高圧洗浄機に使用する水は貯水池から直接採取し、電力はダムの水力発電所から供給されました。また、洗浄剤は一切使用していません。
絵を描くのに合計4週間かかりました。冷水高圧洗浄機4台、ロープテクニシャン6名、ケルヒャーの従業員数名、そしてクラウス・ドーヴェンで行われました。
ダムに絵を描くために、ロープテクニシャンが天端からロープで懸垂下降し、生物由来の造形粘土で作られた2,500個以上のポイントマーキングを汚れた面に塗布しました。
測量士の協力を得て、レーザー技術を使用して地上から壁の適切な位置をマークしました。
すべてのポイントマーキングを貼り付けた後、ロープテクニシャンは再び懸垂下降し、高圧洗浄機を使用して、各ポイントマーキングに付けた番号順にコケの繁殖した汚れからモチーフを作り出しました。
朝日に照らされるダム。
ダムに絵を描くため、チームはダムの上部からロープで降下しました。こちらの手前には、作業をしているアーティストの姿が見えます。
【概要】
国:フランス
場所:ヴグラン
汚れの種類:コケ、地衣類、菌類、バクテリア
洗浄技術:冷水高圧洗浄機
実施時期:2021年9月~10月