
産業用掃除機・温水高圧洗浄機・スイーパー 導入企業:農業法人 椛沢組様東京ドーム約17個分(80ha)の水田を担う稲作農家には、効率化が不可欠
青森県弘前市の農業法人 椛沢組(かばさわぐみ)は、東京ドーム約17個分に当たる80ヘクタールの水田を管理し、米づくりから精米、販売までをワンストップで行う大規模な稲作農家だ。
自宅の水田だけではなく、高齢化によって農家の後継者不足が進むこの地域で、担い手がいない耕作地の委託を受け、「はれわたり」「まっしぐら」「青天の霹靂(へきれき)」など青森のブランド米を育てている。
椛沢組は家族経営で、広大な水田を管理するのは、たったの5人。そのため農作業の効率化は不可欠だ。
水田に直接、種籾(たねもみ)を蒔(ま)く新技術の「直播き(じかまき)栽培」を取り入れ、水田ごとに稲の生育時期をずらして刈り取りのピークを分散させたり、自動操縦トラクターやドローンを駆使したりするなど、新たな技術や機械を積極的に取り入れて、効率的な「スマート農業」に取り組んでいる。
しかし、毎日行う農機具の清掃には課題を抱えていた。
取材協力
農業法人 椛沢組
専務 椛澤帝城(かばさわ・たいき)氏
家族・親戚5人で農業に取り組む椛沢組。稲作の他、ハウスで野菜やシャインマスカットも育て、農閑期には除雪作業も請け負う
刈り取りが済んだ広い水田。新技術や機械を取り入れ、80haの広大な耕作地を管理している

産業用掃除機の、家庭用とは違うパワーにひと目ぼれ
2018年、岩手県で行われた農機具の展示会に足を運んだ専務の椛澤帝城氏は、そこでケルヒャーの産業用掃除機(IVC 60/24-2 Tact2)に出あい、「業務用の圧倒的なパワーにひと目ぼれした」と話す。
それまで椛沢組では、穀物乾燥機の内部の清掃に家庭用の掃除機を使っていた。また、トラクターなどの農機具の洗浄には常温水が出る高圧洗浄機を使い、倉庫内の清掃は、竹ぼうきと塵取りで行う手作業であった。
清掃の効率化のために椛澤氏がまず取り入れたのは、穀物乾燥機を清掃するための「産業用掃除機」(IVC 60/24-2 Tact2)である。さらに時を待たずして、トラクターなどの農機具の洗浄用に「温水高圧洗浄機」(HDS 8/9 C)、倉庫内の清掃用に「スイーパー」(KM 70/20 C)を取り入れた。
これら3種類のケルヒャー製品が農業の現場でどのように使われ、「農業現場の清掃効率化」という課題解決につながったのか、専務の椛澤帝城氏に話を聞いた。
父で代表の椛澤広志氏(左)と専務の帝城氏(右)。水田の奥には津軽の霊峰、岩木山がそびえる。椛沢組は、美しい津軽平野の水田を守る農家の一つだ

穀物乾燥機の清掃がスピーディーに。エラー時の復旧作業も3倍速く
椛沢組の精米所には、大型の穀物乾燥機がある。穀物乾燥機とは、収穫した籾を乾燥させてカビや虫害を防ぎ、品質を保ったまま保存・流通できるようにするための農業用機械だ。
機械の中を大量の籾が通るため、籾の残留物やホコリなども毎回大量に出る。使用後は、機械の底板などを外して内部を清掃するのが精米時期の大切な日課だ。
それまで、穀物乾燥機の清掃には家庭用掃除機を使ってきた。しかし、集塵する量と使用頻度が家庭用のレベルを超えていたため、2年ほどでフィルターが破れたりモーターが焼き切れたりして、壊れてしまうのが常だった。
「家庭用掃除機でいちばん困っていたのが、使っている最中にフィルターが目詰まりを起こし、まだ満タンになっていないのに吸わなくなってしまうことでした。その都度フィルターを掃除しなければならず、清掃作業が止まってしまうのです。その点、産業用掃除機(IVC 60/24-2 Tact2)は、使用中に常時自動でフィルターがクリーニングされるので、目詰まりを起こさず、スムーズに清掃を続けられます。これがいちばんのメリットでした」と椛澤氏は話す。
また、ノンストップで清掃作業を行う上で、吸引力の高さと集塵容量の多さも重要だ。
家庭用掃除機の使用電源は通常100Vだが、今回の産業用掃除機は200V駆動のモーターを2基搭載。吸引風量は倍以上となり、吸引力が高く、一度に吸引できる集塵容量も30Lから60Lへと倍増し、作業時間を大幅に短縮することができた。
さらに、産業用掃除機は、穀物乾燥機本体の詰まりエラーからの復旧にも力を発揮。
「穀物乾燥機を使用していると、時にはヒューマンエラーで機械を詰まらせてしまうこともあります。すると工場の全てが止まってしまうのですが、そんな時でもパワーのある掃除機で機械の詰まりを素早く取ることができ、現状復帰が従来の3倍以上速くなりました」
左に見えるのが穀物乾燥機。使用後はもちろん、乾燥させる米の品種を変える時にも清掃が必要だ
穀物乾燥機の底板を外すと、大量の籾の残留物が出てくる
産業用掃除機(IVC 60/24-2 Tact2)により、清掃効率が3倍以上アップした
温水の高圧洗浄機だから、泥と油が混ざった農機具の汚れに強い
続いて椛沢組が導入したのは、温水高圧洗浄機(HDS 8/9 C)である。
トラクターなどの農機具の洗浄には、それまでエンジン式の高圧洗浄機を使ってきたが、常温の水道水では、高圧の勢いはあっても汚れがなかなか落ちなかったという。
「トラクターのような農機具は、注油をしたりグリスを差したりして使います。その油が農作業中に泥と混ざり合い、ペースト状に固まってしまうのです。泥と油のかたまりなので常温の水ではなかなか落ちず、ところどころ洗剤を使って落としていました。でもケルヒャーは温水なので、洗剤を使わなくても溶けるように汚れが落ちて、驚きました」
また、動力が電気なのも簡単でよかったと言う。
「それまでのエンジン式高圧洗浄機は、エンジンのかけ方が分からない人には使えませんでしたが、電気式なのでコードを差すだけで誰でも使えます。また、作業中にうっかり燃料切れを起こすこともないので、作業が中断しないのもいいですね」
泥と油が混ざった農機具の汚れに温水高圧洗浄機がマッチし、以前は毎日1時間かかっていた農機具の洗浄時間が、半分の約30分に短縮された。作業時間を50%削減することができたのである。
自動操縦もできる米国製の大型トラクター。温水高圧洗浄機(HDS 8/9 C)を使うことで、泥と油の汚れが楽に落とせるようになった
スイーパーで、倉庫の掃き掃除と集塵作業が一気に完了
農家にとって倉庫を清潔に保つことは重要である。籾がこぼれているとネズミの発生源になってしまうからだ。
それまで竹ぼうきと塵取りで行っていた倉庫の清掃には、「スイーパー」(KM 70/20 C)を取り入れた。
歩くだけで掃き掃除と集塵が同時にできるため、時短になっているという。
「何より構造がシンプルで、7年ほど使っていますが壊れることがありません。ケルヒャー製品全般に言えることですが、初期投資の額は高めでも、使っていて壊れにくい。耐用年数が長いですね。プロフェッショナル仕様と家庭用との違いを実感するところです」
スイーパー(KM 70/20 C)はシンプルな構造で、耐久性にも優れる

産業用のハイパワー掃除機が、稲作農家の清掃効率化につながる
導入した3種類のケルヒャー製品の中でも、椛澤氏が稲作農家に特にお勧めしたいというのが、産業用掃除機(IVC 60/24-2 Tact2)だ。
「精米所をもつ稲作農家であれば、どこでも200ボルトの電源はあると思います。使っても意味がないかも…と半信半疑に思うかもしれませんが、(家庭用と産業用製品の力の差は)使ってみれば分かります。清掃が楽になると思いますよ」と椛澤氏。
椛沢組が請け負う耕作地は、高齢化に農機具の価格上昇も相まって、今、どんどん増えているという。
農家にとって、穀物乾燥機やトラクターなどの農機具は高額な投資だ。椛澤氏は、機械が壊れてしまったために、買い替えずに農業を廃業した小さな農家も見てきたという。だからこそ「きれいな状態を保てば機械も長持ちする」と、清掃の大切さを語る。
新たな栽培方法やドローンなどの最新機器も積極的に取り入れている椛沢組。その効率的な「令和のスマート農業」の一環として、ケルヒャーの産業用清掃機器もまた、効率化に一役買っているといえるだろう。
精米所の大量の籾の清掃には、産業用掃除機(IVC 60/24-2 Tact2)が威力を発揮する
出荷を待つ米。椛沢組では、米の販売まで手掛けている
大切な機械を長持ちさせるためにも、清掃が大切だ。「農家はきれい好きが多い」と椛澤氏は話す
農業法人 椛沢組様 導入インタビュー動画
農業法人 椛沢組様の導入インタビューを、動画でもご覧いただけます。
導入製品
製品ページで製品スペック、カタログをご案内しています。
お客様導入事例一覧
この他にも、ケルヒャー製品を導入されたことで清掃に関する問題を解決されたお客様の事例をご案内しています。
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