
ロボット掃除機 導入施設:グリーンシティー秀和(秀和福祉会様)高齢者のケアハウスと、こどもの居場所事業―多世代に寄り添う福祉施設
社会福祉法人 秀和福祉会が運営する「グリーンシティー秀和」は、高齢者が暮らすケアハウスと、子どものための居場所「つどいの広場」が一体となった福祉施設である。
「つどいの広場」とは、大阪市が委託する地域子育て支援拠点事業の総称で、主に0~3歳の乳幼児とその保護者が無料で自由に遊び、交流できる場だ。
「当館がある大阪市鶴見区は、高齢化率が高い一方で、市内で最も子どもが多い地域でもあります。ですから、高齢者と子どもの支援を同時に行うのは自然な流れでした。乳幼児だけでなく、月に2日は小学生を主な対象者とした、こどもの居場所事業も行っています」
と、総合施設長の蓮間友希氏は話す。グリーンシティー秀和は“多世代に寄り添う居場所”として、地域に根差した福祉施設なのである。
そんなグリーンシティー秀和では、2026年にロボット掃除機「KIRA CV 50」2台と高圧洗浄機「HD 4/11 C Bp」を導入した。そこにはどんな背景があったのか、蓮間氏に話を聞いた。

人にしかできない、専門的な福祉の仕事に力を注ぎたい
グリーンシティー秀和の運営体制は決して潤沢ではない。施設全体の職員は11名で、そのうち常勤が2名、あとはパート職員である。ケアハウス側は常勤換算3名で日中のシフトを組んでおり、つどいの広場側は開館時間に2名体制になるようにシフトを組み、日々の運営を工夫しながら回している。
毎日の清掃は、ケアハウスの共用部分は清掃業者に委託しているが、つどいの広場の清掃は職員が行う。つどいの広場の面積は約300m2と、大阪市の一般的な委託基準と比べてもかなり広く、年間利用者数も約7,000人にのぼる。そのため、限られた職員で、多くの利用者対応と広い面積の清掃を両立する必要があった。
つどいの広場では、閉館後に職員が拭き掃除や床清掃を行っているが、「赤ちゃんが泣いていたり、帰りたがらない子がいたりすると、どうしてもその対応が優先します。閉館後の対応によって清掃の時間が押してしまい、作業が残って翌朝に持ち越すこともありました」と蓮間氏は語る。
そこでロボット掃除機で時間外に清掃を行えば、現場の負担が減り、“本来、人が担うべき福祉支援”に集中できるのではないかと考えていた。
グリーンシティー秀和全景。職員11名で、高齢者30名が暮らす「ケアハウス」、乳幼児のための「つどいの広場」、小学生の「こどもの居場所事業」を運営している
職員は資格取得率も高く、スキルアップに前向きだという。つどいの広場の清掃をロボットで行い、本来の福祉業務やスキルアップに集中してもらいたいと考えていた
業務改善助成金を活用し、「職員の賃金引き上げ+ロボット掃除機導入」を実現
蓮間氏は、現場の負担を減らすのと同時に、より働きやすい職場にするために職員の賃金引き上げを計画していた。福祉業界は職員の入れ替わりが比較的多いが、グリーンシティー秀和では職員がしっかり定着していたからだ。
そこで検討したのが、厚生労働省の「業務改善助成金」である。
業務改善助成金とは、事業場内の最低賃金を引き上げ、設備投資等を行った中小企業などに、その費用の一部を国が助成する制度である。助成の条件は「賃上げ+設備投資」だ。
グリーンシティー秀和の場合、設備投資としてロボット掃除機を取り入れ、清掃を自動化することで生産性向上を図り、同時に職員の賃金引き上げも可能になる。
こうして業務改善助成金の枠組みを利用して、ロボット掃除機「KIRA CV 50」2台と、外壁清掃用の高圧洗浄機「HD 4/11 C Bp」を導入した。
ロボット掃除機の1台はつどいの広場に、もう1台はケアハウスの共用部に配置。外壁の清掃は、今まで職員が水をかけたりブラシで擦ったりしていたが、より簡単に洗浄するために高圧洗浄機を使うことにした。
厚生労働省の「業務改善助成金」の制度を活用し、ケルヒャー製品を導入した蓮間氏

金額上限がある助成金で、複数候補の中から、一番のコストメリットと性能評価で判断
業務用ロボット掃除機は世の中にいくつもあるが、蓮間氏は、他社製品と見積の比較を行い、金額面・性能面を総合的に検討した上で、施設内で導入するにはKIRA CV 50が最適だと判断したと話す。
また、蓮間氏は過去に建築現場で働いていたことがあり、そこで様々なケルヒャー製品を使用していた。以前からその性能を実感していたため、ケルヒャー製品には信頼があったという。
コスト・性能の比較に加えて、ブランドへの信頼感も導入の後押しとなった。
かつて様々なケルヒャー製品を使用した経験が、信頼感につながっていた

2人で30分から、1人で10分以下へ。清掃にかかる延べ作業時間が1/6に削減
つどいの広場の清掃は、KIRA CV 50導入前は拭き掃除と床清掃を含めて、職員2人で約30分かけて行っていた。導入後は、床清掃そのものはKIRA CV 50が担い、職員の仕事は拭き掃除とKIRA CV 50の運用に移行した。
「職員の仕事は、拭き掃除以外にはロボット掃除機のバッテリー交換とダストボックスの中身を捨てることだけになりました。日常作業としては、1人で10分もかからないくらいですね」と蓮間氏。
この結果、延べ作業時間で見ると、約1/6にまで削減された計算になる。
KIRA CV 50は、毎晩21時にタイマーをセットして動かしている。ロボットが自動で清掃し、終了後は自動で元の位置に戻るため、職員が朝来たときには、すでにきれいな状態になっている。
「つどいの広場には、赤ちゃんのケガ防止のためにジョイントマットを敷き詰めてありますが、どうしても継ぎ目に隙間ができてしまいます。KIRA CV 50は継ぎ目のホコリもしっかり取ってくれますし、2~3cmくらいの段差であれば、余裕で乗り越えて掃除してくれていますね」
と、この施設ならではの環境にも問題なく対応している。
ダストボックスのゴミは、引き出してザッと捨てるだけ。床清掃に関する職員の仕事は、KIRA CV 50の運用のみに切り替わった
夜間にロボットが清掃し、朝にはきれいな状態に。清掃レポートは蓮間氏のスマートフォンに送信される
ジョイントマットの継ぎ目の隙間のホコリも、業務用のパワーでしっかり吸い込む。段差も軽々乗り越える
入居者さんからの「きれいになった、ありがとう」の声に品質を実感
清掃品質の面でも実感があった。
導入直後はダストボックスがすぐいっぱいになり、「清掃していたつもりでも、これだけホコリがたまっていたんだな、こんなに取れるのか」と職員たちも驚いたという。数か月間運用している今では取れるゴミの量が減り、それだけ日常的にきれいな状態が保たれていることを感じている。
「夜、ケアハウスの共用部に配置している掃除ロボットが動いているのを見た入居者さんから、『きれいになった、ありがとう』と、嬉しいお声をいただいています。職員たちも、まるでデジタルペットのお世話をするみたいに、KIRA CV 50のバッテリー交換をしてかわいがっていますよ」と蓮間氏は笑う。
KIRA CV 50は、すっかりグリーンシティー秀和の入居者や職員に馴染んでいるようだ。福祉施設ならではの、人情味あふれるロボットとのかかわりが何とも温かい。
「電池を変えてあげな、この子は動かれへんから」と、デジタルペットを育てるように、職員がバッテリー交換をしているという

業務改善助成金を賢く使った清掃のロボット化で、施設も職員もWIN-WINに
介護・福祉の仕事は“人の手でなければできない支援”が中心だ。にもかかわらず、業界は慢性的な人手不足が続いている。だからこそ、限られた人員の中でロボットなどをうまく活用し、“本来業務に集中できる環境”をどう作るかが重要になる。
秀和福祉会の取り組みでは、業務改善助成金を活用することで、福祉現場における賃金引き上げと設備投資のハードルが同時に下げられ、施設側にとっても職員側にとってもWIN-WINになれることが示された。
助成金というと「申請が大変なのでは」と身構えてしまう人も多い。蓮間氏も業務改善助成金の申請は初めてだったというが、実際はどうだったのだろうか。
「業務改善助成金は労働局に申請をしますが、労働局で担当がついてくれて、やりとりをしながら申請ができるので、難しくなかったです」と蓮間氏。
ロボットに任せられる仕事はロボットへ。人が担うべき支援は人へ―。こうした役割分担を進めることが、これからの介護・福祉を持続可能にするための一手になるだろう。
人手不足の介護・福祉業界で、清掃ロボットが「本来の仕事に集中できる環境づくり」をサポート
社会福祉法人 秀和福祉会様 導入インタビュー動画
社会福祉法人 秀和福祉会様の導入インタビューを、動画でもご覧いただけます。
導入製品
製品ページで製品スペック、カタログをご案内しています。
お客様導入事例一覧
この他にも、ケルヒャー製品を導入されたことで清掃に関する問題を解決されたお客様の事例をご案内しています。
有限会社おっとちグリーンステーション様(有機農業の温水除草システム®活用)
有機農業の2大作業は「除草」と「清掃」です。その2つのお困りごとを1台で解決するために、温水高圧洗浄機を導入した結果…。
阪急阪神クリーンサービス株式会社様(ビル清掃ロボット活用&バッテリー統一)
関西屈指のオフィスタワー「グラングリーン大阪」。資機材庫の狭さという制約の中で、ロボット活用と省スペース化を一気に解決した秘訣とは...。
DBシェンカー社 シュトゥットガルト空港事業所 様(大型物流倉庫床清掃)
事業所を長年悩ませてきた「カーボンブラック、タイヤカス、煤(すす)などの黒い粉塵」の洗浄に床洗浄ロボットを導入した結果...。
株式会社 横浜国際平和会議場-パシフィコ横浜 様(ビル清掃業務改善)
広大なカーペットフロアの安全かつ速やかな清掃に、カーペット仕様にカスタマイズした搭乗式スイーパーなどを次々に導入した結果...。